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父親のルーツでもある中国公開決定にジャッキー・ウー監督が涙!
映画『ばあばは、だいじょうぶ』完成披露試写会のご報告
舞台挨拶で、冨士眞奈美、寺田心、ウー監督が撮影時を振り返る

 2018年、ミラノ国際映画祭で最年少主演男優賞賞(寺田心)、最優秀監督賞(ジャッキー・ウー)のW受賞を成し遂げた映画『ばあばは、だいじょうぶ』。4月4日(水)、同作の完成披露試写会がユーロライブにて開催され、満席立ち見のなか行われた舞台挨拶に、出演者の、冨士眞奈美、寺田心、ジャッキー・ウー監督が登壇いたしました。

 認知症になる“ばあば”を演じた冨士は、「監督や心ちゃんとの仕事はとっても楽しくて、本当の家族のように夏の暑い日を過ごしました。そうした現場の楽しい雰囲気が画面にも表れていると思います」と撮影を述懐。続けて「心ちゃんがね、『お話があるんですけど』とメイク室に入ってきて。『よそで会っても、ばあばって呼んでいいですか』って言うから、もちろんいいわよと答えたの。本当の孫ならいいのにね」と、心くんのかわいらしい舞台裏エピソードを披露しました。

 そんな冨士をキャスティングした経緯について、監督は「過去の冨士さんのインタビューを読むと、とてもインテリジェンスでハートフルな方だということがわかって。今回のばあばも、孫と遊んだりするチャーミングな魅力がポイントの役柄だったので、僕の中では冨士さんしかいなかったです。絵本のばあばも冨士さんそっくりです」と明かしました。

 一方、ばあばの“変化”に葛藤しながらも寄り添う小学生の孫、翼を演じた心くんは、クライマックスとなる冨士とのある共演シーンについて、監督の演出に従うだけでなく、自分の演技プランで臨んだのだそう。冨士が「心ちゃんはプロフェッショナルなのよね」と明かせば、心くんは「すみません、恥ずかしいです……。反省します!」と恐縮しきり。さらに監督から、ミラノからのトランジットで寄った空港のアイスクリーム屋さんの前で目に涙をためていたことを暴露されると、心くんはすかさず「イタリアに行くとアイスクリームもジェラートなので、とっても食べてみたくなって。ちょっとお恥ずかしいんですが、僕、“しゅうちゃくしん”がすごいんです……」と話し、観客を笑わせます。

 その様子を笑ってみていた監督は「(心くんのことを)皆さん『可愛い』と言うんですけど、僕は子役だとは思っていない。彼は“役者”です。目標がぶれていなくて、人間がしっかりしていて、成長したくてうずうずしているのを感じる。だから(翼役には)この子だなと思った。ミラノ国際映画祭でも最年少で主演男優賞を受賞したが、これから海外で活躍してほしい」と絶賛。

 そして舞台挨拶終盤、新田博邦プロデューサーが急遽登壇し、同作が中国と台湾での劇場公開が決定したことをサプライズで発表しました。父親のルーツでもある中国での凱旋公開を前に、監督は声を震わせながら「感謝しかありません。中国の劇場で親父の写真を持ってこの映画を見たいと思います」と万感の表情。最後は、「認知症というものが、遠い病気ではなく身近な病気として皆様の中でポジティブに、プラス思考に受け止めていただけたら嬉しいと思っております」と締めくくり、会場からは温かい拍手が送られていました。


第11回 沖縄国際映画祭 特別招待作品